
昨日の続きです☆
昨年あたりから、「粒子」をテーマにやっていますが、
今年はさらにそのテーマに集中しました。
襖絵もそうですが、すべての作品で、
私たちは「粒子標本」である、というテーマにしました。
襖絵二点の他には、
三分の映像がひとつ、
それからインスタレーションもやりました。

これは、映像作品「粒子標本」のワンシーン。

これがインスタレーションの「粒子標本」。
奥にある絵はあーちゃまの絵ですが、
それ以外が私の作品です。
テーブル上の展示、壁の展示のほかに、
天井にも吊っています。

実はこのインスタレーションは、おまけというか、
最後に余力でやったものなのですが、
やっている本人がものすごく楽しく作業したせいか。
「このコーナーはあまり人気はないだろう」という私の予想に反し、
来場いただいた方にとても評判がよかったです。
一番手前は、DVDに黒スプレーをかけたものに
デコや手描きしたもの。
その上に、今度は透明なDVD(まとめて購入した際に
おさえるために一番上に入っているもの)に装飾したものをはめています。
つまり、二重になっているのです。
奥にあるものは、襖の引き手。
デコったり、描いたり、樹脂粘土や貝殻をはめてみたり、です。

これも二重になっています。
固定せず、釘にひっかけてあるだけなので、
エアコンの風にゆれることもあるし、
回すのも自由。
回せば、次々と新たな模様が繰り出されます。

DVDも、引き手も、みんな廃物利用。
捨てるなら、もう一度命をふきこんでみよう。
そんな思いで、インスタレーションに使用しました。
普段気にもとめない、ありふれたもの。
それがこんな風な展示物になることに、
みなさまが驚いてくださったのが嬉しかったです。
そしてこんな風に粒子を表すために作った
この展示物たちでさえ。
すべて粒子で出来ている、と思うと、オモシロイよな~。

これは、赤スプレーをかけたときに、表面コーティングが
はじき飛んだのがおもしろかったので。
そのまま乾かして、固めました。
そこへ、デコや描きこみ。
バッタの羽根にみたてたモチーフをはめてみたりして。
これも、エアコンの風で、ふわふわと動きます。
まるで、羽根が生き物のように見えます。

羽根だけでも、なぜかそこに生きものの気配や、
栄枯盛衰の気配を感じます。
さて、とても多かった質問。
「この羽根は何でできているの?」
なんだと思います?
正解は、OHPシート(笑)
もうOHPシートとしては利用しない廃物だったので、
そこに自分で描いたバッタの羽をプリンタで大量印刷して、
切って使いました。
ほら、やっぱり廃物利用(笑)
お金なんてかけなくても、アートはできる!
あら 私サイピアでも同じようなことを言っているかも。
お金なんてかけなくても、科学はできる!
おんなじだ~

もう針のない時計、
もう切れてしまった電球・・・
それを使ってインスタレーション。
そう。
時間も、光も、すべて粒子たちが織り成す現象です。

襖の引き手に潜む時間の流れや、そーさんが昔履いてた靴・・・
昔描いた絵・・・
心に残る思い出や記憶・・・
DVDに記載されていたデータ・・・
すべてが、粒子なのです。
私たちは、生きた【粒子標本】なのです。
さて、明日からそーさんの作品紹介!
お楽しみに!

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