にわとりおかんの極上日和        
ダンシとは宇宙人なり!サイエンスマニアの親子日記☆
新たな未来の選択肢


ここんところ、海洋生物ネタが
おうちの中で続いていたので。

軽い気持ちで言ってみた母である。


ところが。
このなんの気なしに発した言葉が。

そーさんを稲妻のように貫いたようだ。



思いもよらぬ内容だったらしい。



おもしろいね。大人になって、理系に進むと
当たり前のことになっちゃうけど、

生物の研究が理系だってことも
初めて腑に落ちたらしい。

理学部だよ。生物学科があるからねー。
農学部とかでも、生物学科があるかもね。
(畜産とか、植物研究は農学部でもあると思うし。
 大学にもよるけれど。)

私は理学部の物理学科だったけど、
実は生物学科の授業に出たりもしてました。
(完全に趣味で。登録して出席するのは自由)

これがまたねー。オモシロいのよ!
サメの卵の実物を先生がもってきてくれたりして。
朝一の授業だったけど、毎回出たなあ(笑)



まあ専攻として進んだのは物理学科の
プラズマ物理だったので。
原子核とか素粒子系の授業が主でした。

これはこれで、本当に面白かったよ。
目に見えないことを実験で確かめるのがオモシロかったし、
そんなミクロのことが、あんなに巨大な宇宙物理にも
繋がっていくからねー。
物理の中でもかなりオモシロい分野でした。



えっ ちょっとちょっと。

なんか、私の進んだ道を進むのがふつうみたいに
思わないでよ?!?!

自分の好きなものに向かって突き進めばいいんだから。

あ、大丈夫なのね。分かってるのね。



そーさんの理系のイメージってのは、
実験をがっつりやるイメージだったのかな?

うん、それだけじゃないよ。
生物系になったら、調査とか研究のために
がっつりフィールドワークやったりもするんだよ。

地質のほうにいけば、それはそれでまた
現地調査だしね。

選択肢は、いくらでもあるのよ!



私も海洋生物がだいっすきなので。

テレビなんかで海洋生物学者が出てくると
「ほわああーかっこいいー。なってみたかったなあー」
って思うことがいまだにあります。

血はあらそえんなあ(笑)

愛するマンタを調査するってのもいいんじゃない?

あの子は、いまだに謎が多くて
どんな生態なのか調べきれていないでしょ?



また一つ、

そーさんの未来の選択肢が

増えた瞬間。




まあ海洋生物学者になるなら、
潜れたり泳げたりしたほうがいいね。

潜るのはまだ無理でも、
泳ぎはスイミングスクールに通っているのが
役に立ちそう。

毎回結構な距離を泳ぐけど。
今日のスイミングでは、平泳ぎで

一時間に1200メートル泳いだでしょ?

絶対に役にたつよねー。
通ってて、よかったね!



海洋生物学者だったら、
他の国の研究チームと協同で調査したり、
現地でのコミュニケーションも必要だろうから、
英語ができるといいよねー。

などとささやいてみる。



いまのところ毎日続いている基礎英語にも、
力が入るってもんです。

「LとRの発音の違い、できるようになったかも!」
と、嬉しそうにしていたり。

将来に何になるかわからないけれど、
夢の選択肢は多いほうがいい。

調査の合間に、海洋生物ネタで
マンガを描くのもおもしろいかも!

将来、いろんなことに役立つように。
いろんなことを、やってみよう!



これは、備前福岡大市に出かけた帰りに
牛窓のホテルリマーニに寄ったときの写真。
ホテルが面している海に、クラゲや魚、
いろんな生き物がたくさんいました。
潮だまりみたいになってたのかな?

その子たちの様子に、興味津々なそーさん。



いつまでも名残惜しそうに、
生き物たちの様子を眺めておりました。

将来、どんな夢をつかむのかなあ。

ファイト! そーさん!!!

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【2017/05/14 00:00】 | 子育て マンガ | トラックバック(0) | コメント(11) |
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コメント
おかんさん

これから無限の未来が広がっているって、いいですね。
これから何にでもなれるというのは、私には夢のようなことです。

やる気スイッチは誰にもあるということを良く聞きますが、私にはやる気スイッチを持っていることが、そもそも才能なんだと思えます。没頭できることは、そう誰にもできないことですが、そーさんにはその才能があるのでしょうね。

そして、言葉で遊べること、言葉を操る能力もとても大切な才能だと思います。国語ができなければ英語なんてできませんし...言葉への感受性が高ければ英語の学習には有利です。

とにかく、そーさんくらいの年頃から、興味の有ることに没頭して、それがコロコロ変わっても没頭することさえ忘れなければ、人生が進むにつれて、絶対に役立つということは断言できると思います。

そーさんの無限の可能性は、他人の私でもワクワクしてしまいます。本当にうらやましいです!

そういえば我々の母校では、最近は工学部よりも農学部の法が偏差値が高いようです。バイオ絡みの興隆が原因なのでしょうね。

ところで、実験物理と理論物理については、昨日読み終わった本にも書いてありました。

「強い力と弱い力 ~ ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く」 (幻冬舎新書) 新書
CERNでヒッグス粒子らしきものが99.999999%の確からしさで見つかったというニュースが少し前にありました。神の粒子 (God's Particle)とか、万物に質量を付与する粒子とか、結構怪しげな報道がありましたが、「それは間違いだよ~」と解説してくれる本です。

神の粒子じゃなくて、"くそ粒子" (Goddamn Particle、ガッデム粒子) と物理学者の間では言われていたくらい厄介な粒子なんだそうです。でも、それの表現は品が無いからといって論文のタイトルが God's Particleに変えられたとか、面白いネタも書かれています。

物質を作るハドロンの質量の99%は強い力によるエネルギー (E = mc2 により質量になりますね)だというが正しいのだそうです。ヒッグス粒子(ヒッグス場)による質量付与は1%に過ぎないのだそうです。

一方で、実際は原子核崩壊に直接関係する弱い力を媒介するボゾンの質量が0でないとヤン=ミルズ理論で説明できないのに、実際に観測されている質量を説明するために、南部先生の自発的対称性の破れがヒントになったヒッグス場で考えるとうまくゆくということで、ヒッグス粒子を探せ、となったということです。弱い力は理論で説明できない課題が多すぎることから、"くそ粒子" と皆が考えていたというのは、とても説得力がありました。

ここらあたりは、おかんさんの専門でしたよね。

で、この本には実験屋さんと理論屋さんが両輪となって物理学が進歩してゆく様子もしっかりと書かれています。面白すぎて、2日ほどで読んでしまいました。


子供の頃から、生物には全く興味が無いと前もお話したことがありますが、いわゆる博物学寄りの事柄に興味がなかっただけで、分子レベルの生物学には興味が有りました。例えば、高校生の頃は、生物がエネルギーと取り出す仕組み(クエン酸回路)とかそういうのを知るたびに感動して、とても面白いと感じていました。

一口に生物学と言っても、とても広いですよね。

なので、親からは医者になれと言われましたが、血を見るのが嫌いなので頭から否定・無視でした。

何度もお話していますが、中学の時に読んだ「水の伝記」に感銘を受けて、物性の研究者になりたいと思ったのが、漠然としていますが、最初になりたい職業でした。

その後、カールスルーエで物質の根源である素粒子の研究をしたいとか、半導体の電子物性を専門にしたいとか、夢のプラスチックを開発してみたいとか...

とにかく一見ブレまくりでしたが、今思えば"物性"や"材料"というキーワードだけはブレていません。

大学での有機合成(教科書に無い新しい反応の研究)や就職先企業の研究所での新素材開発(この時は無機と有機の組み合わせ材料、特許取ったよ~)、そこから派遣された東大やKEKでも物性や材料という背骨だけはキチンと通っていました。

会社や研究所で与えられたテーマも、気がつけば自分好みにアレンジし、それが許された有り難い環境に居たということもできます。

東大では、酵素やタンパクの物性と半導体の光物性を組み合わせたセンサに関する研究(特許取ったよ~)やセンサシステムに合わせ技で使えるニューラルネットワーク(今でいう AI や Deep Learning のはしり、単なるお遊びで終わったよ~)をやってました。

KEKでは生体の感受性に合わせた放射線センサ (Tissue Equivalent Radiation Detection) に関する研究をやらせてもらいました(ちょうど小林・増川理論検証で有名な B-Factoryの検出器アップグレードの頃で、この検出器開発の本当に小指の爪の先ッチョくらいの仕事で予算を貰って、実は主目的は上記の研究)。

この中のどこかに私のKEKでの仕事があります(一応 first author)。ネットで正体を明かしたくないので、どれかは(ココでは)内緒(^^;)
http://www.iaea.org/inis/collection/NCLCollectionStore/_Public/26/074/26074201.pdf

(真ん中よりチョット後ろ...)

はい、英語の勉強は絶対に必要ですね>そーさん

東大、KEK での研究のおかげで、改めてセンサの面白さに目覚めて、今ではセンサの会社をやっている次第。学術からは離れしていまいましたが...

どうも浅く広く食い散らかす癖があります。一人で深く極めるのではなくて、食い散らかす私でも、支えてくれる方々がいらっしゃって、今は恩返ししたいという気持ちで仕事しています。

本当に好きなことがあると、芯さえ通っていれば、それを理解してくれる人がいつか現れるのが、今の世の素晴らしいところです。

今になれば、親のアドバイスに従って医学部へ行って好きな分野の研究者の道へ進むのも有りだったかなぁ、などとチョット思ったりしますけど...
【2017/05/14 13:03】 URL | やす #XSag7DMU[ 編集]
やすさん

コメントありがとうございます!
いや~褒められすぎて、そーさん空を飛んでしまいそうです!(笑)
とっても嬉しいと思います!

ヒッグス粒子の逸話も、大変面白いですねえ!その逸話は知りませんでした!
やすさんがされておられた物性や材料工学も、物理学の極みを実際の世界に生かしていく学問だから、なんというか、地に足がついていて面白いですね!
自分の現実の感覚としてとらえることができる、という点がワクワクします。
私は当初は佐藤文隆先生を追って母校に入ったもんですから、宇宙物理学を目指していたのですが、自分の感覚としてとらえることが難しく、実験系(プラズマ物理学)を専攻したというワケです。
やすさんは、KEKにもおられたんですねえ!すごい!実験系として、道を究めていらっしゃいますね!

私は、科学講師をやっている今でもそうですけど、やっぱり「目に見えない世界」が実際に「目に見える現象」としてとらえられる事象に萌えますねー(笑)

でも、それと同時に生物系も大好きで、これはまったく別の視点で萌えますね!
そーさんの生物愛は、私よりも上ですね。
私よりもさらに右脳的な人なので、生物系のほうがあってるのかもしれません。
が、突拍子もないそーさんのことですから、
将来どーなるか、さっぱり見当がつきません!(^o^)

でも、そーさんを見ていると、本当にいろんなことが楽しそうで、私もうらやましくなるほどです。
英語一つにしたって、私は当時こんな風に面白がって楽しそうにやってたかしら、なんて思います。
ダジャレも、私はそんなこと言わなかったなあ(汗) いや、今ではいいますけど・・・(滝汗)

六年生の一年間で、中身がグン!と成長したんですが、その間にあれやこれやスイッチが入っていたらしく、いろんなことで全力で没頭していますね。
若さのエネルギーって、すごいです!!!

おほめの言葉、励ましの言葉、アドバイス、
本当にいつもありがとうございます!
背中を押していただいて、がんばると思います!!

追伸:農学部のほうが偏差値が高くなっているんですね!知らなかった!
ちなみに、私が大好きな作家 森見登美彦さんは農学部の出身です。
(私より7つくらい年下)
この方は竹の研究をされてたんですが、
とにかく著書がオモロタノシイですよ。
K大生の鬱屈としたダメっぷりがユーモラスに描かれています。
もしやすさんが小説をお読みになるなら、ぜひ!おすすめです!
【2017/05/14 17:39】 URL | にわとりおかん #QVmBk27Y[ 編集]
私のような生物系は工学部の方が実験しないと思ってました。理学部物理も大掛かりな装置を使ってドカーンとやったら、あとはコンピューターで解析…って感じなのかと。
生物系はちまちまと毎日実験しますよ。微生物や細胞を培養し始めるともうお世話中心の生活で休日だってそれに合わせます。私はピペット操作をやりすぎて腱鞘炎になったこともあります。

それにしても、私も勝手にそーさんの将来を楽しみにしております。(^-^)
【2017/05/14 18:48】 URL | たこぎ #-[ 編集]
たこぎさん

コメントありがとう!!!
確かにプラズマ物理とかだと、装置は大きくなるけど、プラズマを何度も何度も打って地道にデータをとってました。男子はみんな徹夜でデータとったりしてたなー。
実験系は、結構アナログなアプローチで研究してたよ。逆に理論系のほうが、実験なしのコンピューターシミュレーションが多くなる、という感じだと思います。
ピペット操作で腱鞘炎かあ・・・まさに地道な努力の積み重ねだね(涙)

高校のときに一瞬生物系に進もうかと迷った時期があってさあー。そのくらい、生物の内容好きだったんだよね。でも、テストが壊滅的で!(笑)
こりゃあ自分には無理だなあって思ってもう一つの希望だった物理に進んだの。
でも、その心の中の残り火が、いまだ消えずに残ってるなあー。オモシロい。生き物。

そーさんのことを応援してくれてて、ありがとう!
どんな大人になるんだか、さっぱり予測がつかないんだけど、今はあっちこっちの方面にぶんぶん遠心力つけて好奇心を燃やしているようです。
こっちがひきづられそう。
でも、近くで見てるだけでも、なんか元気をもらうねー。
そーさんと一緒に、私も日々新しくて面白いことを発見させてもらってるような感じです。(^-^)

そーさんにも伝えておくよ!
ありがとう☆
【2017/05/14 21:07】 URL | にわとりおかん #QVmBk27Y[ 編集]
おかんさん

早速「四畳半神話体系」をAmazonでポチッとしました。読んでみようと思います。

そもそも進級がアマアマなK大なので、怠けることに事欠かないですよね。

私の学生時代は「いか京」(いかにもK大生)なんて言葉があって、それがイヤで当時付き合っていた子に、頭のてっぺんから靴の先までコーディネートしてもらった記憶がよみがえりました。親が変身に驚いていました。

でも、着るモノは機能的であれば何でも良いので、長続きしませんでした...

当時、"鴨川平衡移動の法則"を見つけました。鴨川のほとりに座っているカップルはほぼ等間隔になっている。カップルの増減があると、等間隔になるように平衡移動する、というもの...これ真理ですよん。

【2017/05/14 21:43】 URL | やす #XSag7DMU[ 編集]
やすさん

おお!さっそくぽちっとですね!ご趣味にあうといいな~(^-^)
彼のもっとも有名な著書が四畳半ですので、導入にはよいかと!

もしお気に召したようでしたら、
エッセイ兼私小説の「美女と竹林」(オチはこれか!という感じの面白みがあります)もありますよー。これも本当にばかばかしく、サイコーです。

「恋文の季節」も、とっても残念なK大生の書簡集で、サイコーにばかばかしいですよ(笑)

「ペンギン・ハイウェイ」などもおすすめです。
このペンギン・ハイウェイに出てくる主人公の四年生のダンシは、「そーさんのことを柱の陰から見て書いたのではないか?!?!」というほど
そーさんに似ています。びっくり。
私がこの本を読んだのが、そーさんが主人公と同じくらいの年だったときなので、不思議な感覚でした。
そういう意味でも、私にとっては大事な一冊です(^-^)
この本は、「くだらなくオモシロい」モリミー作品の中では珍しく切ないおとぎ話のような作りになっています。まあ、もし四畳半で「なんじゃこりゃ!」と思わなければ、おすすめです☆

余談ですが、K大の経済学部から出た
万城目学(まきめまなぶ)という作家もいます。
この人もつきぬけた人で、
「プリンセス・トヨトミ」「鴨川ホルモー」など、
なかなかにかっとんだ作品を書いていますよー。

二人には「K大生とは、鬱屈した女の子にもてないダンシ」という世界観は共通ですね。

私も、在学時は服装にとんと気を使わなかったです!(笑)
他の大学との合コンで、女子大生がきらめくような姿をしているのを見ると、別世界だなあーと思っていました。(おいおい)

鴨川平行移動の法則!これは真理ですねえー!
私も誰かから教わって鴨川のほとりを見たら、
例外なく毎回等間隔なんですよね(笑)
この逸話も、森見登美彦の本の中にもでてきますよ!

余談:私は、K大を卒業するとき卒論がいらない、という最後の年の卒業生です!
私の次の代からは、卒論必須になりました(笑)

あまあま~(^▽^)
【2017/05/14 22:00】 URL | にわとりおかん #QVmBk27Y[ 編集]
おかんさん
たこきさん

大学の私が居た研究室では、毎日朝9時から夜9個まで実験漬けでした。朝遅刻すると器具洗いのペナルティーが待っていました。夜は7時前に必ず実験を仕込んでから研究室の皆で夕食、戻って9時まで...

頭と手は一緒に動かせ...という厳しい徒弟制度のような感じでした。

工学部は、社会に役立つ研究をするという最大目的があります。商品開発であったり他の研究者など、他の人のお役に立つことが工学に求められる...と学生時代に何度も言われました。

卒業後は、有機合成というよりも、テーマの必要性に応じて、無機材料、磁性材料、光学材料、半導体など、自分にとって新しい材料を相手にしました。

化学や材料工学は、分子を設計したり、分子同士をうまく繋いだり、分解したりするのが大切で、小さなピンセットが無いので、色々と工夫します。

自分が小さくなって、溶液内の分子の隣を泳いで、何がどうなるのかをアニメで想像するなんて感じです。

場合によっては、原子核のサイズまで小さくなって、電子雲の状態を見上げて、反応が起きる様子をアニメで脳内実験してみることもありました。

原子核に束縛された電子の量子力学が、量子化学ですから、量子論的描画がアニメでイメージできると、色々な脳内実験ができますよね!

自然はその総体で緻密に動作するように設計された大規模な機械。なので、神様がふとした気まぐれで部分的な真実をちらっと見せてくれるその瞬間、ひらめきがあります。

作りたいものを、如何にシンプルで効率よく、欲しい特性を実現するものを大量に作るか...これが、実験屋の腕の見せ所です。

神様は意地悪ではなくて、単に真理を語らないだけ。ならば、力づくではなくて、自然が受け入れてくれる方法で、チョット刺激を与えることが大切...これは私なりの材料開発の哲学なんです。

一例を挙げれば、2つの分子のそれぞれ特定の部分をくっつけたいと思ったとします。この2つの分子内の部位は、教科書通りの方法では、絶対に出会うことが無いようなものです。

ここで、界面を利用することを考えました。ラングミュア・ブロジェット膜のように、分子が普通ではあり得ないほどに整列しますよね。うまく界面を使うと、この出会う筈の無い2つがしっかり出会って、繋がってくれることを見つけた時は、天にも昇る気持ちでした。

原理は抑えた、では次に、それを効率よくかつ精密に、一度に多くの出会いと結合を実現する方法を考えました。

界面の面積を増やせば良い。どうする?
水と油を混ぜてかき回せば良い!

水と油に、それぞれ原料物を入れて、とくかく攪拌する。ついでに加熱してみる。出来たものを分析する....
なんだか行けそうだ...

水の中に油の粒を作るか、油の中に水の粒を作るのとちらが良いのか?粒の粒径は揃えた方が良いのか?
などなど、攪拌の世界に深入りしてみよう...

色々な容器の形状と攪拌羽根の形状を試したい。化学工学の理屈を拝借してきて、実際にレーザを使って流れの観察をやって、色々な装置を試作して理論と実際の比較を繰り返し、かなり理想的な攪拌状態が実現できました。

で、いよいよ、材料をぶち込み、ひたすらかき回して、加熱のプロファイルも制御した。以前なら一週間かかったものが、なんと1時間程度で、100倍の分量のものが作れました。

分離精製し、分析して、機能を測定したところ、目標の数値の5倍程度が実現した...

その夜、帰宅する車からみた街のなんと明るく、まぶしく見えたことか...絶対に忘れらない感じです。最終的に日米の特許になって、皆さんが毎日使っているとある電子部品の製造工程で使われています(多分今でも...)。

実験屋、実際にやってみて結果を出してナンボで、色々と違う分野の先達の結果を拝借してきて、自分流にアレンジしてと、結構頭も使いますが、それ以上に手足を使います。頭で適わないなら、発想と手足で勝負...そんな感じが、私にはとても楽しいんです。

半導体素子を高価な装置で自分流に作って、半導体屋にはタブーとされていて絶対にやらないことを、化屋ならではの発想でやってしまうと、あらあら不思議面白い機能が発現しました...なんて経験もあります。

アドバイスしてくれた半導体屋さんが、絶対におかしい、そんな筈はないと疑い、ならば理論計算して見て欲しいと言い張るので、スパコンを使って計算させて貰ったら、微妙なパラメータの元でのみ、あらあら不思議の機能が計算で証明された、なんてのも楽しい経験です。新しいセンサ素子の誕生の瞬間でした。

神様が気まぐれに垣間見せてくれる、精緻な自然のメカニズムを見つけ出す。頭を使ってその真理を追究するよりも先に応用して使ってみる...理屈は後付け。出来てナンボの世界は、まさに材料工学の最も楽しい部分ではないでしょうか?

【2017/05/14 22:33】 URL | やす #XSag7DMU[ 編集]
やすさん…私、工学部はあまり実験してなさそうなイメージとか無知発言してしまい、申し訳ございませんでした…。m(_ _)m

おかんさん、やすさんと、とてもサイエンスの話をできるレベルではないのですが、やすさんの文章は一緒にワクワク感キラキラ感を疑似体験できるほどおもしろくて、(途中知らない単語が出てきたって)一気読みしてしまいました。
自分もほんの小さなことですけど、解決できたときの晴れ晴れした気持ちを思い出しました。(^-^)
【2017/05/15 00:07】 URL | たこぎ #-[ 編集]
やすさん、たこぎさん、お二人ともおはようございます!
そして、コメントありがとうございます♪♪(^-^)

やすさんのお話、ほんとにワクワク感がいっぱいで、その感動を追体験しているような感じです。
そうなんですよね!
私も根っからの実験屋なので、

「理論は後回し、まずは手を動かしてナンボ!」

の人間なので、たこぎさんや、やすさんの姿勢に共感度100%です!
机上の議論だけをいくら精査に進めても、それはあくまでも仮説にすぎません。
実際に見えてくる事象がそのとおりでない例はいくらでもあります。その差を埋めて探求するのが実験屋の醍醐味でもありますよねー。

そこには、そこまでつちかってきた知識や教養だけでなく、一見するとその事象になにも関係がないような自分の経験が「ひらめき」となって降りてくる、そんなサプライズも大切ですよね。
この「ひらめき」(セレンディピティ」は。何もしなくても降りてくるものではなく、日常の中でいろんな経験をする中で降りてくるもの。
だから、いろんなことに興味を持って、自分の世界を広くもっておくことが、実験屋には必要になるんだと思います。

ちょっと話はそれちゃうけれど、今自分がやってる科学講師としての姿勢も、結局実験屋のときの自分なんだなあって思います。
まずはお客さんが楽しめるかどうかが最重要!
あとは、ショーの場数を踏んでナンボ!
ですよね。
企画書を練っているだけじゃ得ることのできない感動と発見が、ショーをするたびに私の中に訪れてくれます!
【2017/05/15 09:14】 URL | にわとりおかん #QVmBk27Y[ 編集]
そーさん、海洋生物学者になって、その日々をマンガにして欲しいなぁ。
おもしろそうじゃん?
びっくりな発見があったこととかをおかんちゃんみたいにブログでアップしてほしい😁

レバーパテ、大丈夫だったかな?
我が家はせっせと食べてます。
もう明日にはなくなるかな~。
クックパッドで調べたんだけど、アボカドに醤油マヨネーズを和えてパテを塗ったパンに乗せ、その上にとろけるチーズを乗せて焼くの。
それがもう絶品!
めっちゃうまかった!!
おかんちゃんも良かったらお試しあれ~。
【2017/05/21 17:56】 URL | ふうか #g1I45cAQ[ 編集]
ふうかさん

コメントありがとうー!(^▽^)

そうなんだよね、その道ってなかなか知られてないと思うから、研究レポートがそのまま漫画になりそうで面白そうよね。マニアックな海洋生物ファンも納得するような内容にすれば、他の漫画家にはない面白さがあると思うんよねー。
がんばって描いて、まんが御殿を建ててもらおうっ(笑)

レバーパテ、おいしく食べてるよー。
アボカドいいねえ!
我が家はアボカドすっごく大好きで、よく食べるんよー。チーズともきっとあうね!

試してみまーす。ありがとう!
【2017/05/21 18:27】 URL | にわとりおかん #QVmBk27Y[ 編集]
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Author:にわとりおかん
12歳の息子をもつ、
ちょっとぬかっとる「おかん」です。
子育ての傍ら、アート活動しとります。

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