にわとりおかんの極上日和        
ダンシとは宇宙人なり!サイエンスマニアの親子日記☆
あの日から、七回目の3月11日。


3月11日。

前日までは、仕事の山のピークが続いて
怒涛の毎日だったのですがー

日曜はその山を越えたので
家でゆっくり休んでいました。
防災リュックを点検したり・・・


備品のチェックしたり。



あれから七年たったなんて、
とても信じられない。

そーさんも私も、ほんの一年、二年前の
事くらいに感じる。

震災から五年目の記事の中のリンク「東日本大震災」からも、
江戸で被災した私たちの様子が読めますが。
この震災五年目のときから
気持ちは変わっていません。

あの日は私の心の中で消えません。



そーさんと離れ離れのままで本震に揺れ、
もう会えないかもしれないと
胸がつぶされそうになりながら、
ママ友と一緒にタクシーで幼稚園に向かったこと。

そのとき一緒にいたママ友の一人は、
気仙沼の出身で、
ご両親と連絡が取れなくなってしまっていたこと。

六本木から文京区の幼稚園まで
なんとか戻り、そーさんと再会できたときの気持ち。

その後も、絶え間ない余震に揺れながら、
そーさんをどう守ろうか必死になっていた思い。

友達や、ご近所さんと、助け合ったこと。

首都東京23区内だというのに
通信網は壊滅状態となったこと。

物流はあっという間にストップし、
店の中に商品がない状態になったこと。

余震をはっきりと感じながらパイプいすに座って
そーさんの卒園式を見届けたこと。

あのときの一つ一つ、
全て忘れることはないと思います。



私は人の気持ちが入ってきやすいたちなので、
しょいこみすぎないように、
普段は心のシャッターをある程度おろしているんですが。

あのときは
自分たちのことで精いっぱいで。
心のシャッターがうまく機能しなくて。

実際には、もっと悲しい思いや
苦しい思いをしている人たちもいっぱいいて。
そういう人たちの思いが一気に押し寄せて。

とってもとってもつらかったです。

あんなに日本中が、悲しい気持ちであふれていたのに。

自分には、何にもできないんだもの。



震災後から二年後くらいまでは、
3月11日はつらくて外に出られないほどでした。
誰にも会いたくない。
そんな気持ちでした。

三年目は、私を大きく変える転機となりました。
現在担当しているなぜなぜ広場がこの時期に始まったのです。
震災当日は、それに向けての準備をしていました。
いよいよなぜなぜ広場始動!3月11日前日準備。
3月12日、なぜなぜ広場、記念すべき第一回目!

ここからだんだん、私は前に向けるようになりました。



つらいとき助けてくれたたくさんの人への恩返し。

今もなお、つらい気持ちで動けなくなっている人たち。

その人一人ひとりに直接届けられなくても、
いいんだ、って思うようになったのです。



それがなにか、直接的なことではなく
間接的なことでも、それでいいんだ。

しかも、無理をしなくても、
自分にできることでやればいい。

じゃあ何をしたらいい?
私だったら、科学がある。
科学を使って、人を楽しませたりできるかも。
ブログもある。
ブログを読んでもらって、
不安で押しつぶされそうだったり、
張り詰めた気持ちをふっとゆるませることは
できるかもしれない。

被災地から遠くはなれた岡山だけど。
私が会う子どもたちの中には、
被災地から避難・移住してきた子も
いるかもしれない。

あるいは、友達に被災者がいるお母さんが、
私のやった科学ネタでその友達を励ますことが
できるかもしれない。

自分にできることはまだまだあるんだ。
可能性はたくさんある。
あきらめちゃいけないんだ。

そう思うようになりました。



無力感を振り切り、
私のように考える人たちが

それぞれで自分のできることをしていったら。

その思いはきっと、
いろんな色でこの世界に広く満ちていって
何層にも重なってー




今もなお苦しんでいる
たくさんの人たちを、
そっと包んであげられるんじゃないだろうか。



甘えたこと言ってるって
言われるかもしれないけど。

これが今の私にできること。

何もしないで泣いてるよりは、
人のために何かできれば
そのほうがずっといい。



科学講師として、
人の心を楽しくする。

それが、
科学講師の私の中にある
でっかく ぶっとい 信念です☆

初めてのなぜなぜ広場に臨んだ
あのときの気持ちを忘れずに。
震災の日に襟を正し、
また一年がんばろうと思います!

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【2018/03/12 00:00】 | おかん つれづれ | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
にわとりおかんさんの「たくさんの笑顔のために!」に共感しています。1600年代のゲーリケ市長さんが原っぱでやったマグデブルグの半球真空実験を思い出します。ドイツ30年戦争で疲れ切っていた市民を科学の力で勇気づけようと、馬16頭も使って真空のすごさを証明した有名なあの実験です。ゲーリケさんもおかんさんもわたしもサイピアスタッフも同じ方向で進んでいってみんなの役に立つ仕事ができてとても幸せです。これからもよろしくお願いします。
【2018/03/12 10:35】 URL | おうさま #-[ 編集]
おうさま

あたたかいコメント、ありがとうございます!(TwT)

そして共感いただき、ありがとうございます☆
おうさまがサイピアでこどもたちに対してこんなに楽しい科学講師という仕事をされておられて、懇切丁寧な指導をしてくださったおかげで今の私があります!
おうさまとの出会いは、私にとってまさに奇跡ですよ!(^-^)

サイピアの他のスタッフも、こどもたちの未来のために尽力するという同じ理念で、力強く結束しているって感じます。私も、今とても幸せです!

こちらこそ、これからも!末永く!
よろしくお願いいたしますー!!!(^-^)
【2018/03/12 20:27】 URL | にわとりおかん #QVmBk27Y[ 編集]
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Author:にわとりおかん
19歳の息子をもつ、「おかん」です。
子育ての傍ら、科学の種まきの草の根運動やらアート活動やらをしとります。
科学講師として出没したりします。

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