にわとりおかんの極上日和        
ダンシとは宇宙人なり!サイエンスマニアの親子日記☆
安易に使わない


さて、VRについての記事、最終話。

視覚からの情報だけのVRには没入感を持てないこと、
そして空中ハプティクス技術などについて
描いてきましたが・・・・

私個人として、それらのいわゆる「疑似体験」は
科学技術的に評価はします。
しかしだからといって、それを崇拝したり、
楽しみたい、と思っているわけではありません。

なので、どんなに今後VR技術が発展しようとも、
それが遊興分野である以上は
興味がないまま変わらないと思います。


たぶん・・・なんというか・・・

人為的に作られた疑似的なものに対する
信仰がないのかも。

それらに対して人間が格下になる日は来ないと
考えているからです。

人間対AIって、最近よく話題になりますよね。
AIが誤作動や暴走しないよう、
そしてAIを悪意を持った人間が操作しないよう
注意は必要ですが、AI単体は人間を超えないと
私は考えています。



ただね、先にも書いたとおり、
こういった「疑似体験」の技術発展自体は
価値のあるものですし、必要なものだとも考えています。



その「疑似体験」技術を役立てることができる人たちが
少なからずいるからです。

科学技術というのは、あくまでも
人のために役に立つよう、開発されるべきだからです。

(科学と兵器は昔から表裏一体ですが、
 軍事に使われるものはもちろん評価しません
 人のために役立つというのは戦争は含みません)



つまりね。
長々と書いてきたけどね。

私が言いたいのはね。



未来ある子どもたちが、
豊かな経験を十分することなく、

こういった科学技術に
身近なところで手軽に浸ってしまうことはよくない

・・・ということなんです。



子どもたちは(大人でもそうだけど)
目の前の楽してできる遊びのほうに飛びつくに
決まってます。

それが当たり前になってしまうと、
きちんとした実体験を積んでいく大事な時期を
大人たちが台無しにしてしまうことになると思うのです。

ゲームをするな、という極論ではなくて、
VRでテニスするばっかりなのであれば、

外にでて普通にテニスをしたほうが

ちょっとめんどくさくても断然楽しい、ということなんです。



科学実験もおんなじ。
動画見てるだけとは違って、実際にやってみれば
難しかったりわからなかったり、
汚れたり、うまくいかなかったりもする。

でも、その経験はお宝。
自分で実際やってみるほうが
断然楽しい!!!!!

そういう、当たり前の感覚がなくならない
未来になってほしいです。



科学技術が実用化されると、
どんどん世間に降りてきます。

新しい技術は物珍しいので集客力も高いし、
それで収益をあげることもできるからです。

最先端の科学技術が、
巷の遊興分野におりてくるのは
そういうこともあるからだと思います。

そういうものに触れるのは、一つの体験として
「今の技術はこんなにすごい!」という認識には
役立つと思いますが、
こどもたちにはどっぷりに浸らないでほしいなあと
思うんです。

科学技術は、それによって助かるひとたちのもの。

安易に使って、その便利さゆえに
自分の感性や感覚を
損なわないようにしたいですね!


おもしろかったらぽちっとね

にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
【2023/03/06 00:00】 | 子育て マンガ | トラックバック(0) | コメント(2) |
<<スパゲッティの思い出 | ホーム | 触覚>>
コメント
VRゴーグルは初めて使った時に酔ったので苦手なんですけど(汗)技術としてはスゴイですよね。でも、まだ、どちらかというと「VRを媒介した人とのやりとり」の方が効果が高いという感じもあるかな・・・などと感じてます。

私は認知症の方との介護の場面で回想法を使う事があるのだけど。年を経てフクザツな事の理解が困難になればなるほど、人対人の会話や物キッカケで記憶の扉が開いていくのを体感する事が多いので、「VRはその一助にはなるだろうな。でも、VRはキッカケにすぎないだろうな」と思ってます。 

洗濯板の絵を見た時と、実際に置いてみて触った時と、それを一人で見る時と複数で会話して見る時では反応が全く違うし、同年代の方達の思い出話を聞くコトでの記憶復活トリガーの威力は絶大なので。やっぱり、人と人の共感力と影響力ってスゴイなぁ~と。

クッキー焼いて、焼いてる間に忘れちゃうので、作っている時の動画を撮っておいて焼きあがって食べる前にそれを見て思い出してから食べるとか、文明は便利に使ってますが、やっぱり「使い方」だよなぁ~。使う「人」の工夫や感性やコミュニケーションが大事だなぁ~と思ってるよ。
【2023/03/06 08:52】 URL | なんちゃって #-[ 編集]
おおー!なんちゃってさん、コメントありがとうございます!

あ、そっか。そうですね、「酔う」って問題もあるよねえ・・・
私は酔わないけれど、なんせ没入感が乏しいんで、すぐに「スンッ・・・」と冷めてしまうんです(白目)

うんうん、なんちゃってさんの言ってること、すごくよくわかります!
そうなんですよね、実体験と並行して、人と人との共感力というのもすごく大事ですね~!

VR、例えば友達同士でVRの世界でやりとりしあう、ってなっても、本来あるコミュニケーションの底力とか共感力は、VRの世界で一度遮断されてしまっているよなあ・・・威力半減だよなあ・・・と思うんです。ないよりはいいけど・・・くらいな感じで。
友達とやりとりしあうなら、実世界でやりとりしたほうが濃いよねえ。まあそういっちゃうと、ネット世界でのつながりは意味があるのかないのか、という問題にも発展してしまうかもだけど(^^;;;

私もなんちゃってさんと同じで、科学技術を適切に使うことが大事で、決して科学技術に使われることなく、人間の本来持つ力を損なわないように気をつけて使いたいなあって思います!(^-^)
【2023/03/06 13:44】 URL | にわとりおかん #QVmBk27Y[ 編集]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://niwatoriokan.blog97.fc2.com/tb.php/5800-217fc3c9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

にわとりおかん

Author:にわとりおかん
19歳の息子をもつ、「おかん」です。
子育ての傍ら、科学の種まきの草の根運動やらアート活動やらをしとります。
科学講師として出没したりします。

最近の記事

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のコメント

 
親子で工作!No.01プラバン工作キット

親子で工作!No.01プラバン工作キット

価格:450円(税込)

 
リンクシェア アフィリエイト紹介プログラム
ブログ内検索

カテゴリー

カレンダー

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

FC2カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
ブログ
692位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
絵日記
75位
アクセスランキングを見る>>